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あきらめたい
結果。
俺はある答えを導きだした。次の日の夕方。目の前では、椅子に座った葉子が腕組みをして俺の顔を見つめている。両隣では、他の部員が声を圧し殺して俺の方に視線を向けている。俺は立ったまま、葉子に対して言い放った。
「あきらめよう。 いや、劇をあきらめようというわけじゃないんだ。 ただ、言葉では世界を救うことは出来ない。 言葉を発する、演説するだけでは、決して平和になることはないんだ」
無念だ。自分から言い出したのに情けない。俺は頭を下げた。
「そうね。 でも、私だってそれが答えだと思う」
落ち着いた声。葉子の意外な反応に、思わず俺は顔を上げた。
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