第一話 お馬鹿の下 高橋

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ちなみにママは早朝から仕事なので家にはいない。 むくっと起き上がる。 お気に入りのかけ布団をはねのけて、 ドアを開けて洗面所へ向かう。 ゴッ 鈍い音がした。 それと同時に小指に激痛が走る。 ドアで小指をぶつけたようだ。 痛いのでとりあえず泣く。 「うわぁぁぁん」 「うわぁぁぁん」 「うわぁぁぁん」… 10分後に泣き止む。 大げさに足を引きずりながら、 洗面所へ向かう。 リビングに到着する。 リビングの一回り大きな時計を見る。 9時40分だ。 やばい 俺の学校は10時10分になっても欠席の連絡がこないと親のケータイに電話する。 俺が走って家から学校へ到着する時間が16分で、 今の時間が9時40分だから… 残り24分。 残りトゥエンティフォー分だ。
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