振り向けば...

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今は学校の講堂にいて、新品同様のパイプ椅子に座り、壇上をみている 隣にはあまり話したことのない男子と奈津がいる 卒業生全員の胸には胸花がつけてある いつもは鬱陶しいだけの校長の話がとても胸に響いていた そして、卒業生代表の話になると啜り泣く声が耳に入ってくる チラッと奈津を見たら、瞳に涙を溜めていた そして、卒業式は終わり今は教室にいて、窓から雲がちらほらとある空を眺めていた 他の卒業生は正門にいる 何故俺が教室にいるかというと 「柊くん、待ったかな...?」 今朝貰った手紙の返事をするためだ
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