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「うわっ、広いな―…。」
校門をくぐると、広がる校庭の広さに感嘆の声を漏らす。
本日より此処、"青春学園"の入学式に出席するため、体育館の位置をパンフレットで確認しつつ、部活に勤しむ先輩方を眺める。
「運動部のマネージャーとかもロマンティック始まりそうだよねぇ…」
にやにやと顔緩めながら此れから始まる学園生活をイメージして不気味な笑いを浮かべている私は、橘麻美。
今日から青春学園の生徒だ。
小学校、中学生と女子校上がりで男子と触れ合うことも少なかった分、此れから起こるロマンティックに過剰な期待を抱いている。
「とと、会場は…あっちか。」
ロマンティックもそこそこに、体育館の方向へと早足に向かいながら私は此れから起こるであろう妄想に浸るのだった…。
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