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ドアの近くに､男子生徒が立っている｡
整った顔立ち､真っ黒でさらさらした髪､すらっと長く伸びた足｡
――美形､まさにそれだった｡
耳には違反だがピアスがついている｡
先輩だろうか｡
息をするのを忘れるほど､私は彼にみとれてしまった｡
私が見とれていると､彼と目があった｡
私はとっさに目を逸らす｡
―――沈黙｡
目の前でカーテンが静かに揺れている｡
私は火照る顔を隠すために彼とは逆の方を見た｡
何か話さないと｡
私が口を開こうとしたその時――
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