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「…大丈夫か」
彼はさっきより大きな声で言った。
私は彼の方を見る。
聞き返したのが悪かったのか、彼は少し不機嫌そうな顔をしていた。
…ていうか、心配してくれてる!?
初めて会ったばかりなのに…
「は、はい…大丈夫…です…」
私がそう答えると彼は少し安心したような顔をして保健室をでていった。
彼が出ていった後も、私の胸はドキドキと高鳴っている。
何で私はドキドキしてるの…?
高鳴る胸、熱くなった身体はきっと熱のせいだ、と自分に言い聞かせて私はまたベッドにもぐる。
しかし、激しく鳴る鼓動は治まらない。
名前もしらない、彼の顔がずっと頭に残って離れなかった。
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