黒髪のカレ。

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ベッドの横に何か落ちている。 私は腕を精一杯伸ばした。 「ちょう…ちょ?」 落ちていたのは可愛らしい小さな蝶々のモチーフが付いたブレスレットだった。 きっと、この学校の女子生徒の落とし物だろう。 あとで届けよう、と思い私はブレスレットを制服のポケットに入れた。 少し寝たおかげでだいぶよくなった。 私はベッドから降りて教室に戻ることにした。 ―――ガラッ 誰かがドアを開ける音がした。 少しどきりとして、恐る恐るドアの方を見る。
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