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---4日後
沢山の生徒達が凌ぎを削るサバイバル生活は終了した。
「思った程手応えの無い予選だったわ」
隣に立つリリスが余りにも自信満々に言った。
「まあな」
オレは武器や魔法を駆使して人から魔力を貰ったり、ハンターバッチを獲得していった。
当然、人と戦えば怪我をする。しかし、幸いな事に大怪我はしなかった。
「お疲れ諸君!長きにわたるサバイバル生活は終了した。これより結果発表に移る」
1組の担任が前に出て皆に目配せをする。
全員の顔に緊張が走り、1組の担任は片手に持つリストに目を落とした。
「1位、ハンターバッチ獲得枚数90枚」
「「「「90枚!?」」」」
生徒達が爆発した様に驚き始める。
今まで明かしていなかったが、春海魔法学園第1学年の人数は270人。
その内の3分の1を獲得したと考えても良い。
「1位……リリス=クローバー!」
全員の視線が腕を組み隼斗の隣に立つリリスに向けられる。
「ま、当然ね」
(…マジかよ)
あの余裕は虚勢では無かった、と言うことだ。
オレも自信はあったが今ので出鼻をくじかれた。
「2位…ハンターバッチ獲得枚数52枚。ルイス=サラマンダー!」
「よしっ!」
2位に選ばれたルイスは小さくガッツポーズを見せる。
やはりここで出て来たか。
「3位…ハンターバッチ獲得枚数38枚。シリウス=ダークネス!」
「……ふぅ」
3位はシリウスか。ここまで訓練組が独占状態だ。
「4位と5位と6位はハンターバッチ獲得枚数30枚と同率だ。氷室拓也、香川隼斗と厳島大吾!」
「「「おっしゃあ!」」」
近くにいた氷室と大吾と拳をぶつけ合う。これで訓練組全員が予選を通過した!
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