Episode 6 学園祭での進展

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---教師陣 早川視点 「やっべぇ……ガチでやっべぇ」 職員室目指して爆走する早川に学校のルールを守る気持ちは微塵も感じない。 尚且つ、走っていると言う現在進行形で更に授業中でもあるのだ。 クラスの廊下側の窓が開け放たれ、何人もの生徒が首を覗かせる。 教師が廊下を爆走すると言う事態に呆然とする生徒達を傍目に、早川はお構い無しに廊下を駆け抜けていく。 「ちょっと早川先生!? 授業中じゃないですか!?」 強化を使っていないので、一般人かそれより少し速い為か、後ろから大声で問い掛ける教師に向き直る。 「ごめんなさい!以後気をつけます!」 自分が生徒の頃を思い出し、適当にその場凌ぎになるベストワードをチョイスした。 それで何人もの教師をあしらい、職員室に入り自分の机から一枚の紙を探し出す。 「あった…」 改めて内容を確認する。 『 学園祭の連絡。 本校の交流や未来を広げる為に毎年バトルロワイヤルに平行して行われている行事です。 勿論今年も開催します。 各クラスの担任の先生は生徒達が決めた出し物と使う場所のメモを12月12日までに提出してください。 』 内容を読んで焦燥に駆られながらも自分の時計で日付を確認する。 「12月12日……。あっぶねぇ」 一番心配していた事、それは期限があやふやであった事だ。 もしこの期限を間違えたら、一生俺は皆に恨まれる事になるからな。 思わず安堵の息を漏らす、が。 「なん……だと…!?」 紙には裏面があり、その内容に早川は絶句する。
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