もういない...

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キーンコーンカーンコーン 「やっと今日も終わりか~。 毎日おもしろくね~な...」 「さっ、帰るか。」 俺の名前は川嶋大輔。 この後何もない平凡な日々にあんな知らせがくるなんて考えもしなかった... やっぱ冬は寒いな。 ん?あそこに立ってる人は誰だろう? その時ぱっと目があった。 「すいません。違ったら申し訳ありませんが、あなたは川嶋大輔さんですか?」 何で俺の名前を? 「はい。そうですが、何か用ですか?」 その瞬間、男の様子が変わった。 「お前がそうなのか...私は苗字は朝倉と言うんだよ」 朝倉...まさか!? 「朝倉恵美の父親だ!」 メグの... 「恵美さんは元...」 「恵美は死んだよ。1月4日、交通事故で...。君に贈り物をしようと急いでる時に車とぶつかってな...」 嘘だ...ろ? 「君は何をしていたのかね?恵美はお前なんかのために...。恵美を返してくれないか?貴様が奪ったんだ!!」 その時その人から一粒の涙が零れた。 そして男は去って行った。 メグが死んだ...? 何で?1月4日? 俺にプレゼントを... メグは... もういない... 涙が零れた。 次から次へと大粒の涙がたくさん。 メグとの出会いは4年前になるだろうか...
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