思い出

6/10

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
私は彼がここにいることにびっくりして、言葉がでなかった。 「どうした?具合でも悪いのか?」 そう言われてハッと我に帰った。 「別に、どこも悪くないよ。急にどうしたの?」 そうだ。まずなんでここにいるのか聞かなければ! あまり自分から連絡してこない彼がここにいるのは、かなり変だ。 まぁ小さい頃はお互いの家によく遊びに行ったが・・・。 私が聞くと、彼はキョトンとして 「なんとなく。あ、ついでだから飯よろしくぅ!」 と自分勝手なことを言うと人んちの鍵を奪い、ずかずかと入っていった。 「ただいま~。」 「だから!あんたんちじゃないでしょ!!鍵返しなさいよ!」 そんなやりとりだけは昔と変わらない。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加