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‐場転、職員室‐
千鶴
「ゆっきー…これがオレたちの“初体験”になるんだね…初体験に…」
祐希
「…千鶴さん。君ねぇ、中学生じゃないんだから“初体験”って言葉にいちいちはしゃがないように。初めてコピー機使うってだけでしょ」
千鶴
「めんごめんご!まぁおいどんも男ですけぇのぉ、ゆっきーはコピー機使ったことあるの?」
祐希
「いやオレも初めて」
千鶴
「きゃあーっゆっきーも初体験どぁーっ!今日が記念日だーーっっ!!」
祐希
「はーい、原稿セットしまーす。ポチッとな。」
SE【ガゴー】(コピー機の音)
祐希
「お、いさましい音が」
千鶴
「あっ、出てきた!出てきた!!ホラっ!!!――…ってあれ!?まっ白なんだけど!?」
祐希
「うーん簡単にはコピらせまいと揺さぶりかけてきてんのかもね…、ホラ最近のレンタルビデオとかもコピーガードついてるじゃん?」
千鶴
「あぁ!!アレか!…くそーコピー機なだけにコピーガードも先駆けかー」
先生
「わるいっ、ちょっと先に使っていいか?急いでてなっ」
祐希
「え…あ、はい。」
祐希・千鶴。
コピー機の使い方を盗み見
千鶴
「わかった!逆だ逆!コピりたい面を下だ!」
祐希
「なるほどそういうテクがあ
ったとは」
千鶴
「よし、盗め!他人の技をパクるのだ!」
祐希
「おー。パクるとかその時点で今のオレたちちょっとコピー上手って感じじゃない?」
千鶴
「ふっふっふっ、そうともよ。オレたちコピー上手は次こそ完璧に――…ってぎゃーーっっ!!!?何これぇーーっっ!!!?」
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