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『ジューーー。』
という金属を溶かす音。
「ねぇ。まだぁ?」
「ちょいまち!今外れー…。」
という会話の後、金石財閥の別荘に1つの穴が空いた。
「やっと外れたよ。遅いんだからあ」
彼女の名前は奈咲芦奈。ナザキロナ。運動神経がよく、せっかちなヤツ。
「これがいつも通りだろ。感謝しろよなー。」
彼の名前は河國健。カグニケン。機械いじりが大好きなメカニックなヤツ。武器の扱いもお手のもの。
「さっさと侵入開始よ。警備員の巡回する時間帯はここまであと2分ちょっと」
「それもそうだね。」
と、器具を折り畳み鞄にしまう。
そして二人顔を見合せうなずくと、ケンが開いた侵入口に手を伸ばし、中に入っていく。
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