あの頃

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彼女は (真っ直ぐ)だった。 良く言えば純粋で 確かに彼女の意見は間違ってはいない。 しかし 組織の輪の中では 例えば100%間違ってはいない意見であっても 上からの命令によりその100%など 無い事に等しくなる。 矛盾だらけの組織の中 自分が悪くなくとも お客様に頭を下げなければいけない時などは日常茶飯事だ… (もっと上手く立ち回ればイイのに…要領が悪いな…) プライベートとなると 男達の見え透いた下心ある誘いなんかは いとも簡単にかわせるくせに… 仕事となると… 同僚達は またか…と半分呆れていた。
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