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「あんた誰だ!なんで俺をこんな所に閉じ込める!」 娘を殺した男が俺に怒鳴った。 驚いたことに、奴は俺の顔すら覚えてはいなかった。 「俺を‥覚えていないのか?」 「ああ?顔覚えはいい方だが、あんたなんか知らない!」 「お前がひき殺した女の子の父親だ‥裁判所で会っただろ…俺は忘れない‥あんたの顔、名前!奥平 秀!お前の名前だ!このクズ!!」 俺は謎のスイッチを握り締め、涙を流した。 しかし、奥平が俺を思い出したとき、奴は笑った。 「あははあんたか?馬鹿みたいに泣いてたなあんた?そうかあの事故のか」 「事故だと!?居眠り運転が事故!?ふざけるな!お前が殺したんだ!殺人だ!」 「ならどうする?俺を殺すか?鎖で繋がれた状態で?」 「この鎖が解かれるのは2時間30分!そのときお前は死んでる!」 奥平はいきなり腹を抱えて笑い出した。 「ハハハハハ!残念だな?この扉のタイマー見ろよ?」 よく見ると、扉にはタイマーがあった。そのタイマーは残り2時間を示していた。 「そんな‥どういうことだ…」 「あんたは俺を殺せないってことさ、残念、お父さん?」
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