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「だいたい兄さん早くご飯食べないと時間来ちゃうよ!!」
奈月は顔を真っ赤にしながらこの話を打ち切ろうとしてくる。
「おっと、そうだな」
本当のところはもっとからかいたかったが、ふと時計を見やると結構時間が経っていたため俺は急いで朝飯をかっこんだ。
「ふう……」
奈月は露骨に安堵したようなため息を吐いて食べるのを再開させた。
というかこの話題になった時の奈月の反応が面白いからついつい弄ってしまうことを奈月は気づいていないのだろうか……気付いてないな。
俺がこれ関連で奈月を弄った時いつもこんな感じだし
「ごちそうさん」
「ごちそうさまでした」
そんなこんなで朝飯の時間も賑やかに過ぎていき、奈月も食べ終わって食器をまとめて重ねていく。
「あ、兄さんの分の食器は私が持ってくから、早く準備しちゃってくれば?」
「お、そうか? サンキューな」
奈月がついでに俺の食器も重ねて持ってったため、俺は準備をするためにリビングを出た。
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