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「しっかし、俺らももう高校生かあ」
翔が感慨深げに呟く。
「俺としてはお前が葵高校に受かったことが信じられん」
「あ、確かに翔は受かるとは思ってなかったな」
「お前らは俺をなんだと思ってんだ?」
「脳筋」←怜
「体力バカ」←俺
「お前ら………」
翔は落胆したようにうなだれる。
「まあ、確かに翔が受かったのには驚いたけどまた三人でバカやれるからいいじゃん」
「俺としては三年間このバカに付き合うのが苦痛でかなわん」
「おい怜!! 普通にそれは悪口だろ!!」
「悪口じゃない。ただの本音だ」
「本音だからって悪口じゃないとは限らねえよ!!」
また始まった。翔と怜の言い争い。
この二人、性格も趣味嗜好も体格も得意分野もまるで真逆なのにずっと友達でいる。
こんな言い合いや軽口の叩き合いなんて日常茶飯事だ。
「まあまあ、お前らの言い争いは聞き飽きたから行くぞ?」
この二人のテンションについていくのは甚だ体力を要するから先に学校へと向かう。
「あ、待って待って!! 俺も行く」
「こんなバカに付き合ってるといつまで経っても学校に着かないからな」
「何を!!」
走りながらまだやってるよ……
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