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俺と怜がクラス分け表のある中庭へと向かうとそこにはすでに翔が群がる人たちを押しのけて前まで行っていた。
「まあ、今見れなくてもどのクラスかはあのバカが俺らの分も確認してるだろ」
「だろうね。ま、俺たちはその帰りを待つとしますか」
人混みから少し離れたところで立ち、翔が戻ってくるのを待つ。
「おい、お前らやったぜ!! 俺ら全員F組だ!!」
それから少しした後、翔がハイテンションでこちらに向かってきた。
「お、てことはこれで十年連続同じクラスだな」
「まったく、高校にもなってこんなバカと同じクラスか。厄日だな」
「冬弥はともかく怜はさすがに酷すぎる!!」
俺たち三人は小、中学校での九年間、ずっと連続して同じクラスだったのである。
「さて、こんなぎゃーぎゃー煩いバカはほっといて教室行くか」
「あいよ」
「ってちょっと待てよ!! 俺を置いてくな~!!」
ハイテンションで騒ぐ翔を置いて二人でF組の教室へと向かう。
後ろから何か聞こえてきたが………まあ気のせいだろう
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