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撮影風景を見た時は凄まじい衝撃が身体をつきぬけた
絶句…
見たくもないのに身体が動かない
テレビ画面から目が離せない
頭が真っ白になった
真っ白なのに理解できた
存在しないんだと…
落胆 絶望
自分の中でパリン!と何かが割れて崩れ落ちるような感覚
幼い公平はその現実から逃げるように外は明るいにも関わらず部屋にこもり布団の中にうずくまった
涙はない
ただ何も考えられなかった
その日から公平の「憧れ」は姿を変えていった
存在しないんだと理解してもなお魔法や悪と戦うヒーローに憧れつづけることによって…
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