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「どうも。
姉さんが来てますよね?」
「ああ、とりあえず上がれ。」
そういうとヤツは遠慮なく家へと上がり込んだ。
いつまで経っても俺にはなつかない。
「シルバー!
来ると思ってたわ♪
あなたの分もあるのよ!」
人の家でこいつは何をやってるんだ…
溜め息を漏らした。
「さあ、みんなで食べましょう♪」
気を取り直して
とでも言うように、ブルーが取り仕切る。
「先輩、なんだかすみません。」
完全なる棒読み。
だが、俺はあぁと返事をし食事の続き。
シルバーはブルーの横に座り、黙々と食べている。
ブルーはブルーで、何やら嬉しそうだった。
「ブルー、何が楽しいんだ?」
「えー?
何だか家族みたいだなぁって★」
俺とシルバーの険悪な雰囲気も、コイツには通用しないようだ。
「姉さん、家族って…」
シルバーが苦笑する。
悪いな、夫のポジションは俺だな。
そう決め込んでいると、すかさずブルーが察したように
「どっちが私のダーリンかは決まってないけどー
家族みたいだなぁーって♪」
思わず味噌汁を吹き出すところだった。
シルバーはしてやったりと、俺の方を見て笑った。
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