56人が本棚に入れています
本棚に追加
「って、早く食べてよねー?
特にグリーン!!
冷めちゃうじゃない!」
俺の食欲を奪った張本人が何を言うか。
「っち、うるさい女だ。」
「ごちそうさまでしたっと!」
ブルーは早々と自分の食器を片付ける。
「…俺も。
おいしかったよ、姉さん。」
アイツ…
食べ終わるの早くないか!?
まだ家に来て5分くらいだっていうのに…
俺もペースを上げて、やっとのことでたいあげる。
「グリーンって食べるの遅いのね?」
うるさいと言わんばかりに俺はブルーを睨む。
するとブルーはすかさず
「きゃーグリーン怖いわー♪」
なんて言ってシルバーの後ろに隠れ、軽く抱き締めてる。
「…姉さん」
満更でもないようなシルバー。
「ったく、飯も食ったんだ。
さっさと帰ったらどうだ?」
つい、本音とは裏腹なことを言ってしまった。
「あーら、失礼しちゃう!
言われなくても帰るわよーだ!」
一瞬顔を歪めたが、またいつものおどけた顔に戻り、家を出ていった。
残されたシルバーは、ギロリと俺を睨んだ。
「……なんだ。」
「先輩、姉さんに謝ってください。」
「何でだ。」
短い俺の返事と無愛想なシルバーの口調。
「姉さんは、1週間前から計画してたんだ。」
最初のコメントを投稿しよう!