不器用な俺と

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「って、早く食べてよねー? 特にグリーン!! 冷めちゃうじゃない!」 俺の食欲を奪った張本人が何を言うか。 「っち、うるさい女だ。」 「ごちそうさまでしたっと!」 ブルーは早々と自分の食器を片付ける。 「…俺も。 おいしかったよ、姉さん。」 アイツ… 食べ終わるの早くないか!? まだ家に来て5分くらいだっていうのに… 俺もペースを上げて、やっとのことでたいあげる。 「グリーンって食べるの遅いのね?」 うるさいと言わんばかりに俺はブルーを睨む。 するとブルーはすかさず 「きゃーグリーン怖いわー♪」 なんて言ってシルバーの後ろに隠れ、軽く抱き締めてる。 「…姉さん」 満更でもないようなシルバー。 「ったく、飯も食ったんだ。 さっさと帰ったらどうだ?」 つい、本音とは裏腹なことを言ってしまった。 「あーら、失礼しちゃう! 言われなくても帰るわよーだ!」 一瞬顔を歪めたが、またいつものおどけた顔に戻り、家を出ていった。 残されたシルバーは、ギロリと俺を睨んだ。 「……なんだ。」 「先輩、姉さんに謝ってください。」 「何でだ。」 短い俺の返事と無愛想なシルバーの口調。 「姉さんは、1週間前から計画してたんだ。」
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