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今年で41歳。独身を貫くやり手のキャリアウーマンで、影でアイアンマンと名高い彼女。
身長175センチ。大きな鷲鼻を顔の中央に構える彼女の存在感はずば抜けていた。
常に言葉の暴力と呼べる機関銃の銃口を、険しい眼光から、真っ赤な口紅で塗りたくられた唇から、その朝青龍のようなふてぶてしい佇まいから向けるよしゑさん。
入社当初、なんてアイアンウーマンじゃないのかと不思議に思っていた。ある日、ふと気のいい先輩に聞いてみると、女と扱おうとするのはお前ぐらいだと笑われたっけ。
しかし勘違いしないで欲しい。
よしゑさんはいい人なのだ。間違いなく。なぜかといえば、僕を魔の手から何度も助けてくれたのだから。
これには同情してもらいたいが僕の顔は……非常に可愛いらしい。
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