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自分の口から出たとは思えない鳴き声が部屋に強く響いた。
もしやここは地獄?もっとボランティアとかしとくんだった!
後悔する暇なく、更なる頭痛と空腹に悩んでいたところに救いの手が伸びてきた。具体的には腰と頭に。そのまま静かに持ち上げられる。
「は~い。大丈夫だよ~。お母さんがついてるからね~」
いつからそこにいたんだろうか。優しく抱き抱えられた僕は、突然現れた人物にどきまぎしながらも無意識にじっと見つめていた。
この女性の微笑みは……涙がでた。いや、泣いてるから当たり前だけど……もっとこう、心の奥の奥からじわじわと暖かいものが溢れてくる。
少し垂れた目は彼女の優しさを伝え、すっと整った鼻孔に小さな唇が見える。
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