第一章 分岐点

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色々聞きたいことはあるけど、ここは落ち着いてまず一つからだ。 ……メインってどういうこと? てか、新崎先生は数ある召喚獣の中から何故ウンディーネを? あ、二つになっちまった。まぁ良いや。 これら疑問を新崎先生に伝えると、彼は、 「そりゃアレだ。主に召喚する奴を決めといた方が戦術とか組み立て易いし、何よりお互い親しみ易いだろ? んで、どうせなら人型で綺麗な召喚獣の方が城川のテンションが上がって良いかな、と」 「なるほど……って後半おかしいですよね絶対! 何でそうなった!」 わりと全力でツッコミながら、俺は思う。 そんな明らかに狙ったようなノリで、まだ一体だけど、俺の主要召喚獣が決まったのかよ……! 確かにテンション上がったけどな! おぉ、とか心の中で言ってたけどな! 「まあ、冗談冗談。気にすんな。ウンディーネは四精霊の内、水を司る精霊だって知ってるよな?」 悪意の無い笑顔を見せる新崎先生は、俺に問い掛け、続ける。 「城川次第だけどよ、水ってのは色々と応用が効くんだぞ? それにさっき言った通り、ウンディーネは召喚獣の中じゃ、そこそこ強い上に温厚で話が通じる。だから、城川にはピッタリだと思ってよ」 何と言うか、ちゃんと真っ当な理由があってホッとした。取り敢えず納得。
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