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気付けば、柄もなく心中で絶叫し、頭を掻き毟っていた。それに留まらず、次々と心の底から不満やクレームが溢れてくる。
「何だこの4月みたいな展開……! そもそも何で推薦入学生云々の話がまだ尾を引いてんですか? もう3ヶ月経つんですよ? ねぇっ!?」
てか、溢れ過ぎて新崎先生に八つ当たりしていた。
面倒臭そうにだが、「まあなー……うんうん」と頷いてくれる辺り、先生も同意見なんだろう。そうだと信じたい。
「どうにかして回避したい気持ちは分かるけどよ城川。よく考えてみろ、合宿まで後何日だ?」
「……一週間ちょっとですね」
記憶を探り、答える。
プリント情報だから間違いない。
「な? ――回避不可なんだよ。蓮に掛け合うとしても時間が無いし、今更んなこと言ってもそれはそれで大変なことになる。主に俺が」
「そんな全てを悟ったかのように残酷な強制イベントを宣告しないでください」
今回は冷静にツッコんだ後、俺は窓の向こうに広がる景色を見やる。快晴。憎たらしい程に良い天気だ。
……って、おぉ現実逃避してた。
ともかく。
――一週間ちょっとだなんて、あっという間……だよなぁ。
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