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…千秋が、俺に?
俺たちの関係は異性の友情とばかり思っていた
それなのに??
もし、裕太くんが言っていることが本当なら…
彼からじゃなく、直接千秋の口から聞きたかった
って!!何俺は喜んでるんだよ!!
神妙な面持ちの裕太くんとは反対に口元が緩みそうな俺
周りから見たらさぞ変な組み合わせだろう
「…姉はふらふらしてるっていうか…まだ夢見がちで、男を見る目がないんです
だからいつも騙されて、傷つけられて…
見てられないっていうか、こっちがイライラしてしまいます
もっと姉のことを大切にしてくれる人はいるのに、本人は気付かなくて…
あなたは姉を大切にしてくれますか?姉を一番に考えてくれますか?」
緩みそうな口元が、固まった
千秋を一番に…?
俺の一番って…誰だ?
一瞬浮かんだ顔は、すぐに頭の奥へと引っ込んだ
いや、無理に引っ込めたの方が正しいかもしれない
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