歯車が動き出す…

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投げ掛けられた質問に即答はできなかった 「…やっぱり、そうだろうと思いました だからこそ、これ以上関わらないでほしいんです! 幸せにするつもりがないのなら、これ以上姉に優しくしないでください」 「裕太くん? 一つ聞いていいかな? …それは弟としての意見? それとも…一人の男としての意見?」 一瞬、裕太くんの体に力が入ったとこを俺は見逃さなかった 「もし、ただの弟としての意見なら…俺は君の申し出を断るよ。 それを決めるのは千秋自身だし、弟の君が首を突っ込むことじゃない 君には関係のないことだ」 はっきりと言ってやった ただのシスコンなら話に入ってくるなと… この手の話は男女の話なんだ 「……俺だって、好きでこんな立場にいるわけじゃないんです 出来ることなら俺が幸せにしてやりたいって… 何度も思いました でも! それが出来ないから… 出来ないからこそ、他人に求めたいんです 俺以上に千秋を大切にしてくれるように…」 消え入りそうな声を聞きながら、彼のあの視線を思い出していた あれは… 嫉妬だったのだと
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