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「僕、一目惚れしたんだ!」
学校のお昼休み。
僕、浜崎梨斗は一番の親友、田村哲平にそう告げた。
「お前!!!それ、まじか!?」
明らかに動揺を隠せない哲平君。
それもそのはず、僕は普段から女の子とは滅多に話す事は無い。
理由は明白だ。
おデコから右目に掛けて包帯で隠しているからだ。
僕は、過去に父親に虐待を受けていた。
その時に出来た物だ。
僕自身、その事を振り返るのは嫌いだ。
あの時の事を思い出すと、今でも泣きたくなる。
「どうしたんだ?暗い顔してるぞ?またあん時の事、思い出したのか?」
哲平君は実に頼もしい。
僕が悲しい時や辛い時、いつも側に居て話し掛けてくれる。
「ううん。大丈夫だよ!」
「そっか。ならいいや。それより、相手が誰か教えてくれよ」
哲平君は興味津々に聞いてくる。
しつこく聞いてくるので僕は相手が誰か教えた。
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