1人が本棚に入れています
本棚に追加
『左手首』
6時30分
朝ご飯が待ちきれないから、家の時計の針を30分程進めた
8時00分
学校に行きたくないから、家の時計の針を戻した
そしたら時計を戻し過ぎて、朝ご飯がもう一回
お母さんに言ったら、使った食器の洗い物をさせられた
時間が進んで再び8時
左手に赤い腕時計を巻きつけて、仕方ないから学校へ行く
学校の門に入る前、腕時計の針を1時間戻した
教室で、先生に1時間の遅刻だと怒られた
けれども僕は負けずに、時間の遅れた腕時計を見せた
学校の時計が進み過ぎているだけだと主張した
全ての基本は僕の腕時計だと主張した
そしたら先生が大笑いして、今日の遅刻は見逃してもらった
これはきっと、魔法の腕時計
最初のコメントを投稿しよう!