二章

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司会者はそう言って回りを見渡す。 しかし、手が挙げられていないので話を進める。 「速さに自信があるクラスは速さで、パフォーマンスに自信があるクラスはパフォーマンスで勝負しろ! どちらもあれば、まず負けない! さあ、始まるぜ!」 オオオォォォォ! 「司会者兼実況は水泳部所属の花道 團(だん)と」 「司会者兼解説はシンクロ部所属の高槻 皐月でお送りします」 軽く一礼をした後、高槻が 「まず初めは、女子400メートルメドレーリレーです。 ただし、自由形はクロールの泳法でなくてくても結構です」 リレーは背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の順でリレーしながら泳ぐ競技である。 メドレーリレーでの自由形は、平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎ以外の泳法とされているが、今回それは免除されるとうこと。 「個人的に花道さんはどこのクラスを応援で?」 「自分のクラスである2年A組!と言いたいところですが、個人的には3年S組です。 皆さん大きいので思わず飛び付きたくなります。 特に雛菊さん」 そう言って、大きく実っている2つものを凝視する
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