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「分かったよ。 行ってくるね」
「送ってやろうか?」
「大丈夫だよ。 次元の壁なんて、虚数世界に入って無視しちゃえばいいしね」
「分かった。 これが今回のターゲットだ」
取り出した写真を手に取り、顔を確認する。
可愛い感じの男性だ。
「じゃあ行ってくるよ」
「相手の能力は1つとは限らん。 気を付けろよ」
「もちろん」
優しい笑みを浮かべ、リーシェンに心配させないようにする。
しかしその一方で、リーシェンは、私がどうなるか既に知っているのだろう。
虚数世界を開き、世界を、宇宙を移動した。
とある世界。
男は人々を奴隷のように扱っていた。
「ほら、さっさと働けよ!」
絶対的な強者だからこそ、誰も彼には逆らえない。
歯向かえば死ぬ。
死ぬのは嫌だ。
だから彼の言うことを聞く。
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