1004人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、それも今日までだ。
何故なら
「ダメだよ、そんなことをしちゃ」
コリンがこの世界にやって来たからだ。
「君は僕に歯向かうというのかい?」
「私はこの世界の住人じゃないから、歯向かうというのは違うかな。 そうだね……、私は貴方を倒しに来ただけだよ」
男は驚いたのか、目を大きく開いた。
しかし、それは一瞬のこと。
「なら能力(ちから)で僕をねじ伏せてみろ。 勝てば人間を解放出来るぞ」
「もちろん、そうするつもりだよ」
先ずは小手調べ。
男は時間を停止させた。
時間が動かなければ、物質や人間は動くことは出来ない。
しかし、コリンには無意味だ。
現実世界の時間軸には住まず、虚数世界の時間軸に住むのがコリン。
「いくよ」
コリンはブラックホールを造り出した。
ブラックホールは超重力のものであり、虚数物質の例である。
最初のコメントを投稿しよう!