外章

4/5
前へ
/115ページ
次へ
しかし、それも今日までだ。 何故なら 「ダメだよ、そんなことをしちゃ」 コリンがこの世界にやって来たからだ。 「君は僕に歯向かうというのかい?」 「私はこの世界の住人じゃないから、歯向かうというのは違うかな。 そうだね……、私は貴方を倒しに来ただけだよ」 男は驚いたのか、目を大きく開いた。 しかし、それは一瞬のこと。 「なら能力(ちから)で僕をねじ伏せてみろ。 勝てば人間を解放出来るぞ」 「もちろん、そうするつもりだよ」 先ずは小手調べ。 男は時間を停止させた。 時間が動かなければ、物質や人間は動くことは出来ない。 しかし、コリンには無意味だ。 現実世界の時間軸には住まず、虚数世界の時間軸に住むのがコリン。 「いくよ」 コリンはブラックホールを造り出した。 ブラックホールは超重力のものであり、虚数物質の例である。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1004人が本棚に入れています
本棚に追加