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世の中には奇特な人間がいるもので、オカマバーのスタッフに山ひとつプレゼントするような輩がいる。別にそれが悪いとは言わないが、もっと別にやることがあるんじゃないかと思ってしまう。
まぁ、その譲渡した某は行方不明となっているわけだが。
範田ハーレムに加えられて至福の時を過ごしている可能性もなくはないが、十中八九死んでいるだろう。
しかし、そんな人間を可哀想と思う必要はない。そういう奴等は大抵尽くすことによって悦楽に浸れるような奴等だ。本望だったに違いないと決めつけておこう。
そっちの方が気が楽だからな!
とにかく。そこに辿り着いて、尾上さんが見つけ出せなかった理由に得心がいった。
ここは山一体に迷いの結界が張られている。山全体が迷路になっていると思えばいい。
ただ、こういうのは根気強くやっていけば、目的地に辿り着けるものだ。根気が大事。理不尽でも我慢する。そんな心持ちが重要。
残念ながら、戦闘以外で尾上さんに根気強さや我慢を期待してはいけないことを俺は知っている。彼女はかなり短気だ。ぶっちゃけキレやすい。
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