第二章 ~新しい家

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あっという間の出来事で、よく今の状態がわかっていなかったユリだったが ミネストローネの匂いをかいで、実は自分はすごくお腹がすいていたことに気がついた。 お玉の男は早く食べなよ、 と言った顔でニコニコしながらユリを見ている。 ユリはスプーンで一口、ゆっくり食べてみる。 ・・・・おいしい!!! なんだろう。普通のミネストローネよりコクがあるって言うか、レストランでじっくり煮込んだ、 そんなキャッチフレーズが合うような。 意外なおいしさにユリはびっくりした。 空腹も手伝ってスプーンの手が止まらない。 「うまいっしょ?ね?うまいっしょ?」 男は、ほらね?と言った顔でお玉を振り上げた。image=436542933.jpg
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