第三章 ~はじめまして

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ユリの傍にある、ミネストローネが少し残った皿を見たジェイミーは 「ははッ、アランはこんな時間からまたなんか作ってたのか。 ボクにも少し頼むよ」 それを聞いたアランはとても嬉しそうな顔をして 「今日のミネストローネは最高だぜ?」 と言いながら小さな皿に取り分けた。 「なんだ?これだけ?」 「ディナーに用意するから、今は味見だけな」 一口食べたジェイミーは 「アラン、さすがだな。シェフになればいいのに」 と、アランの背中をポンと叩いた。 「ユリ、こいつアランは料理が趣味で、いつもキッチンにいると思うけど気にしないでくれ。 晩御飯もこいつが勝手に用意すると思うから、気が向いたら食べてやってくれ」 きっと自分のことを褒めてくれているんだろう、 と思ってるアランはユリのほうを見てニコニコしながら 胸にお玉をやってウインクをした。
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