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ユリの傍にある、ミネストローネが少し残った皿を見たジェイミーは
「ははッ、アランはこんな時間からまたなんか作ってたのか。
ボクにも少し頼むよ」
それを聞いたアランはとても嬉しそうな顔をして
「今日のミネストローネは最高だぜ?」
と言いながら小さな皿に取り分けた。
「なんだ?これだけ?」
「ディナーに用意するから、今は味見だけな」
一口食べたジェイミーは
「アラン、さすがだな。シェフになればいいのに」
と、アランの背中をポンと叩いた。
「ユリ、こいつアランは料理が趣味で、いつもキッチンにいると思うけど気にしないでくれ。
晩御飯もこいつが勝手に用意すると思うから、気が向いたら食べてやってくれ」
きっと自分のことを褒めてくれているんだろう、
と思ってるアランはユリのほうを見てニコニコしながら
胸にお玉をやってウインクをした。
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