第三章 ~はじめまして

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部屋は6畳くらいで小さなクローゼット、そしてデスクとベッドがついていた。 「ありがとうございます。」 「あと、この家にはルールがあるのでそれを説明するね、ユリ」 と、ジェイミーは少しマジメな顔になって言った。 「家賃は2週間ごとに直接ボクの元へ。退去するときは2週間前までに直接ボクに言ってくれ。 友人と招くのはいいが、泊めるのはNGだ。 なぜなら光熱費もみんなシェアしてるから、人を泊めるとフェアじゃなくなるからね。 掃除は当番制。 料理は一応個々でってルールなんだけど、きっとアランが作ってくれるだろう。 最後に、家具は傷つけないでくれ。傷つけたら罰金だ」 と、一通り言ってジェイミーはニコッとして 「まあ、ルールはそれだけだ。あとは自由にこの家を楽しんでくれ」 「はい、ありがとうございます。」 「ははっ、ユリはさっきから『ありがとうございます』しか言わないな。 ここは気楽にやってくれ。 他のメイトも後から会うだろうから仲良くね」 そう言ってジェイミーは 「庭の手入れの続きがあるから」 と去っていった。
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