第四章~歓迎

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第四章~歓迎

ジェイミーが扉を閉め、部屋で一人になった瞬間、ユリはどっと疲れが出てきた。 そういえば、成田を出て12時間、バスを乗り継いで一時間、ユリは休む暇がなかった。 服をクローゼットに入れたいが、とりあえず靴を脱いでベッドへと横たわった。 ずっと夢見てた海外生活。ここで疲れている訳にはいかない。 今はまだワーホリビザでの身分だが、出来ればキャリアを積んでワークビザ、永住ビザを取って一生海外で暮らしたい。 その一生暮らしたい海外は、この国ニュージーランドなのだ。 普通のワーホリならまずは語学学校からはじめるところだが、ユリにはそんな時間もお金もない。 言葉は日本で出来る限り学んできたつもりだ。 まず明日から何をすればいいのだろう。 仕事を探そうか、それとも語学研修もかねてボランティアにでも・・・
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