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ユリは大きな赤いスーツケースをガラガラと言わせながら違うバス乗り場へと歩いて行く。
ここは、ニュージーランド最大の都市…
と言えば聞こえは良いが、東京から来たユリから見るととても簡素な街に見える。
人もそれほど多くないし、建物の高さも低い。高層ビルなどは皆無だ。
しかしそれは、もともと人口が少ない国なので仕方ない。
ユリは都会を求めてこの街に来たわけではないのでそれはあまり気にならなかった。
それよりも、街を行きかう様々な人種、
西洋独特な建物、
日本じゃ絶対走ってないびっくりするほど古ぼけた車、
甘い匂いのする不思議なお店、
何もかもがとても新鮮だった。
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