事の始まり

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少年はただただ神殿の前で立っていた。 その少年の名は、浅木竜牙。一般的な高校生だ。 そして、竜牙が神殿のドアを開けようとしたその瞬間… ギィ… 『あら、これはこれは人間のお客さんなんて珍しいなぁー♪さぁ入ってはいっ…ってあれ?』 竜牙は突然表れた美人で翼のはえた女性にびっくりしたあまり失神してしまったのだ。 『…っと…んさん』 『?』 『ちょっと!!あんさん!!』 『うわぁっ!』 『良かった。目ぇ覚めた?』 『えっと…あの…状況が理解できないのですが…?』 『あぁ、ゴメンゴメン(笑)うちは紅神ちゅうもんや。』 『紅…神?』 『そう。元々この世界が五人の神でバランスがとられてんのは知ってんな?』 『はい…』 『その五人の神はそれぞれ色を持ってて、 情熱の紅が紅神、冷静の青が青神、美容の紫が紫神、深緑の緑が緑神、そして欲望の暗黒…黒神や…。』 『そういえば他の神様方は…?』 『それが黒神に封印されてるんや。』 『え!?じゃあ何故貴女は!?』 『紫神兄ちゃんに助けてもらった…』 『そうだったんですか…』 『そこで君に御願いがある!!』 『は!?』 『皆を助けるために君に協力してほしいんや!!』 『でも…僕にそんな能力なんて…』 『大丈夫や!!紅神の能力の1つに他人に天使の能力を与える力がある!! 多分、紫神兄ちゃんはその能力を知ってるからうちをかばったんやと思うねん。』 『…わかりました!!貴女に協力します!!』 『あ…ありがとう!!そういえば名前は何て言うん?』 『浅木竜牙です。』 『うちの本名はアローネ・アビニコルって言うねん。これからよろしくな!!』 『はい!!』
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