番外編

14/26
前へ
/26ページ
次へ
「どうぞ。」 「ああ、ありがとう。」 そのありがとうの裏には「もういいからどっかいってろ」というニュアンスが込められていて、男に見えないようにして少々唇をかんだ。 だから嫌だったんだ。 こうなると嫌だから、俺が仕事場まで迎えに行くからって言っておいたのに。 俺がやきもきしているのを、横目でちらりとおかしそうに見ていて。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

217人が本棚に入れています
本棚に追加