番外編

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「ほんとですか?」 「おお、俺ってやさしいなぁ。」 「やさしいです。ありがとうございます。」 マスターの気が変わらないうちに、俺はさっと移動をした。 客には結構渋めのオヤジで通っているマスターだが、実はこうやって子供みたいによく俺をいじめてくる。 最近は慣れてきたからか、愛情の裏返しという事もわかってきた。 だから俺は、マスターに心の中で本当に何度か「ありがとう」と呟いた。
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