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「兄ちゃん……」
俺は涙がどんどんでてきた。
「雅也(まさや)は雅彦がどんなのに興味があるか知りたくてサッカーして、その後空気を入れてたらパンクしたと言ってたよ」
父ちゃんが補足するようにいう。
……馬鹿だよ、兄ちゃん。
空気入ってないから俺、後で入れようと思ってたのにさ。
ガチャリ。
処置室のドアが開いた。
「意識が戻りましたよ」
そう言って看護師が俺達を中に入れた。
俺は兄ちゃんに泣いたのがばれないように涙を拭いた。
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