☆...Strawberry cafe

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だめだ…完全骨抜きにされちゃったみたい。 りっちゃんがいなくなると、朱音は私の方に向かって 「律人くんなら大丈夫だよ。いい人そうじゃん!」 とにっこり笑顔で言ったあと、「頑張ってね」と店をあとにした。 「はぁ~…。」 私はなんだかどっと疲れて、店のカウンターに突っ伏した。 「あの子帰ったのか。」 急に声がしてばっと顔をあげると、いつの間にか私の横にりっちゃんが座っていた。 「うわぁあぁあっ!!」 私はびっくりして、思わず席を横にずれた。 それをみて、りっちゃんは少し寂しげにフッと苦笑いして、 何も言わずに立ち上がってまたカウンターで作業を始めた。 「……朱音には優しいんだね。」 私がぼそっと呟くと、りっちゃんは小さくため息をついてから、 「別に。」 やっぱり私には素っ気ないんだな。なんかイライラする。 「わ、私は可愛くないからどうでもいいもんね!!」 自分でも憎たらしいことを言っているのはわかってる。 でも、なんだかもやもやする。 これじゃまるで…。
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