☆...Strawberry cafe

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これって…か、間接キスじゃ…!! 「うっ…あま…。」 りっちゃんはそんなこと気にしていないのか、フォークを再びもとの場所に戻して、 淹れたてのコーヒーをケーキの横に置いた。 「食わないの?」 フォークを見つめて固まったまま動かない私にりっちゃんが問いかける。 「おーい。萌花?」 りっちゃんに呼ばれて我に帰ると、目の前にりっちゃんの顔があった。 少しきつめな一重の綺麗な瞳、スッと通った鼻筋、形のいい唇…。 「うあっ!!」 思わずのけ反った瞬間、カウンター席からバランスを崩して落ちそうになった。 落ちる!!!そう思ってギュッと目をつぶった。 「──っ!!」 ガタンカダンッ!!! すごい音とともに体に痛みが………ない。 そっと目を開けると、カウンターの裏側にいたはずのりっちゃんに抱き締められる形になっていた。 「あっぶね~…。」 5年前とは全く違う、りっちゃんの腕の感触。 胸板も腕の力も男の子になっていた。 「ご、ごめんなさい!!!」 慌ててりっちゃんから離れようとしたけど、りっちゃんは私を抱きしめる腕を緩めなかった。 「りっちゃ…」 「そんなに俺が嫌…?」 私が名前を呼ぶ前に、りっちゃんが切ない声で問いかけてきた。
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