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なんかバタバタした1日だったな…。
お風呂に浸かりながらそんなことを思っていた。
りっちゃんはなんで朱音のこと断ったんだろ?
家に1人が寂しいから?
それとも私と――…。
「って!!なに考えてるの私!?」
1人で悶々と妄想が膨らんで顔を赤くしながら
湯船に潜ったのだった。
しばらくして、お風呂から上がると、今度は服装のことで悩んでいた。
「ん~…。」
スエットじゃ気が抜けすぎてるし、
ルームウェアじゃ気合いが入りすぎてる気がするし…。
悩んだ挙げ句、ルームウェアを着ることにして
りっちゃんが夕飯の支度をしてくれているリビングへと向かった。
ご飯を作り終えたりっちゃんはリビングのソファーで新聞を読んでいた。
「お風呂あり…」
「……おせぇよ。」
私がお礼を言い終わる前にりっちゃんからの怒りの声が重なった。
「う…ごめん。」
しょんぼり佇む私をよそにりっちゃんは
私の顔も見ずにソファーから立ち上がると、キッチンから夕飯を持って戻ってきた。
「座れば?」
「う、うん。」
言われるがままに美味しそうな夕飯が並ぶテーブルに座る。
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