☆...Strawberry cafe

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「それにぃ~1人じゃないわよ。」 ニヤニヤしながら言った後、「忙しい、忙しい」と言いながらまた準備に取りかかる両親。 1人じゃないって…じゃあ誰が…? そんなことを思っていると家のチャイムが鳴った。 「来たかしら?萌花出て!」 「え!?なんで私が…。」 早く早くと言う母親の態度に膨れっ面になりながら、 ドアを開けた。 「はい。どちらさ…ま…!?」 ドアを開けた先に立っていたのは、同い年くらいの男の子だった。 黒髪でスラっと伸びた背、正直タイプな顔。 ん?でも顔は、なんかどこかで見たことあるような…? そう考えているとリビングから母親が出てきて、私の横に並んだ。 「あら、律人くん久しぶり。」 ん?お母さん今、誰って言った? 頭にいっぱいはてなを浮かべている私を尻目に、男の子はそこで初めて声を発した。 「おばさん。ご無沙汰してます。」 声もイケメンなんだ… って!!そういうことじゃなく! 聞き間違えじゃなければお母さん今… 「あら、そんな堅苦しい挨拶はしなくていいわよ~。それにしても、かっこよくなったわね、律人くん」 母親との会話に終始笑顔で話す男の子。 お母さんが2回も名前を読んだからもうわかる。 このイケメンは―――
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