☆...Strawberry cafe

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「ちょ…お母さんそれはむ…」 「律人くんの両親もね、今、海外行ってるのよ。いい機会だし、萌花1人じゃ心配だからお手伝いしてもらおうってなったのよ。」 私の言葉を遮ってベラベラしゃべる母親。 チラッとりっちゃんの方を見ると、私の方を見ていたらしく、目があってしまった。 ドキッ―――!! 真っ直ぐに見つめられて、うるさいくらいに胸が高鳴る。 悔しいけど…顔はすごく好みなんだよね。 だから見つめられたら普通にドキドキしちゃう。 そして、なぜが視線が目がそらせない。 逃れられない――。そんな気がした。 「まぁ、そう言うことだから仲良くしてね。」 1人で話していた母親が喋り終わったらしく、私の肩をぽんっと叩いた。 それでふっと、我にかえって、すぐにりっちゃんから勢いよく目をそらした。 やばい。心臓が、まだドキドキしてる。 「それじゃあ、律人くんの部屋はこっちね。」 「はい。」 「え!?ちょっ…私まだ!!」 反対しようとする私を完全に無視して、りっちゃんを家に上げる母親。 こうなったらもう諦めるしか方法はないのかも… はぁ~…とため息をつきながら動けない私にりっちゃんは横を通る間際、耳元に口を近づけて、 「全然成長してないね。最初小学生かと思った。」と呟いた。 私は一気に顔が赤くなるのを感じた。 意地悪なところ全然変わってない!! だから5年間、りっちゃんのこと避けてたのに!!
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