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「同棲じゃなく、住み込みでお手伝いしてもらうの。」
「いいじゃん!!律人くんてM高でエリートだしイケメンなんでしょ~?私はうらやましいけど。」
朱音は満面の笑みで頬づえをつきながら、私の話を聞いている。
「全然よくない!!意地悪だし冷たいし!苦手だから5年間避けてたんだもん。まぁ、顔は確かにかっこいいけど…」
「じゃあ、お手伝いいらないから帰ってもらったら?」
「りっちゃんの家、私の家に暮らすからって電気もガスも水道も止めて行ったんだって。」
私がそういってため息をつくと、朱音はいきなり「決めた!!」と勢いよく席を立った。
「びっくりしたぁ!なにを決めたの?」
「私が萌花の家で住み込みの手伝いしてあげる。」
朱音のいきなりの提案に耳を疑った。
「え!?でも…」
「大丈夫!!萌花ん家うちからそんな遠くないし、事情話せばうちの親もわかってくれるでしょ。」
そう言いながら朱音は携帯を取り出して、親に電話をした。
半ば強引に話を進めて一応許可は取った様だった。
「とりあえず、今日はその律人くんがどんな人か見極めてあげる。」
朱音は少し興奮しながらうんうんと頷いた。
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