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不意にリシリアさんの剣が宙に舞い、当のリシリアさんが倒れる。
「慶ちゃんセイバーさんが!!」
「リシリアさんですよお嬢様!!」
伏月を使い、重量操作でリシリアさんを部屋まで運ぶ。
罰として哉留くんは放置。
まだ9月だから大丈夫です。
「しょうがないですね……隣の部屋はまだ掃除してませんし……お嬢様といっしょの部屋でもよろしいでしょうか?」
「いいけど……お姫様だっこ……」
「なにか言いましたか?」
「慶ちゃんのバカ!!」
なぜか不満そうなお嬢様を後目にリシリアさんを抱きかかえて運びだそうとした次の瞬間。
宙を漂っていたリシリアさんの剣が煌めき、白銀の龍に姿を変えた。
「あいつ絶対滅びのバーストストリーム撃てるよ慶ちゃん!!」
「ちょ……本格的に聞いてないんですけど理事長!?」
「あら~? 前に執事くんに言ったわよね~? 『魂の具現化した魔導具はその持ち主が死ねと通常は滅びる。が、強大な精神と魔力を持つ者の魔導具はその持ち主が死してもなお姿を変え存在し続ける』って~?」
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