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夏夜は驚いた様子もなく、逆にやっぱりか、とでも言いたそうな顔でかすみと優を見ている。
「っ、夏夜、和!?いつからいたの…?」
「優兄ちゃんが来たあたり…“何ひとりでニヤニヤしてんだ”…からかなぁ」
「なっ…なら言ってくれたって…っ」
よかったのに、とかすみが夏夜に言おうとしたとき、唐突に和が優に抱きついた。
「ゆう兄ちゃんっ和もギューして!!」
和は、もっと幼かった頃から優に慣れていたせいか、優になついている。
抱っこ、と両手を上げて優にせがむが、バッサリと断られた。
「無理だ」
「ええー!?何でっ」
「何でも」
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